中世ドイツの労働社会では、手に職を持つスペシャリストの親方は“マイスター”と呼ばれ、その中でも本業の技量に加え、芸術的創造力、とりわけ歌の実力を備えた親方は、“マイスタージンガー”として敬われていました。
『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は、金細工師の美しい一人娘エヴァと青年騎士ワルターとの恋を中心に、靴屋の親方ザックスら“マイスタージンガー”が、ドイツ市民階級の芸術を謳歌する、明るく朗らかなR.ワーグナーの楽劇です。
ドイツ芸術の永久性と職人達の芸術愛を称えた“マイスタージンガー”の名は、〈B&S〉の楽器製造への想いを表したシリーズ名です。